労働基準法とは

労働基準法は、労使間で定める労働条件についての最低基準を定めた法律です。労働条件は労使が対等の立場で決定すべきことが私的自治の大原則ですが、実際には、景気の不況時等においては、労働者が相対的に弱い立場に立たされることが歴史的に見ても明らかです。そこでどういった場合にあっても、労働者が人たるに値する生活を営むことができるよう、使用者に対して労働基準法で労働条件の最低基準を定めています。労働基準法で定める基準を下回る労使間で約した個別の労働条件は、下回る部分が強制的に無効となり、法律で定める最低基準まで労働条件が引き上げられることになります。
労働基準法違反が是正されない使用者については、罰金や懲役等の刑事罰が科せられることがあります。このように労働基準法は使用者に対して義務を課している法律です。なお、労働基準法でいう使用者とは、事業主(法人の場合は法人そのもの)を指すこともあり、経営担当者や、事業の責任者(支店であれば支店長、営業所であれば営業所長など)を指すこともあります。労働基準法は両罰規定を定めていますので、労働基準法違反で使用者が罰せられる場合、使用者である事業主と、使用者である実際の事業の責任者である支店長や工場長といった役職者の両者に、刑罰が科せられます。

労働基準法の詳細については次の各論のとおりです。

第1章.総則

第2章.労働契約

第3章.賃金

第4章.労働時間、休憩、休日及び年次有給休暇

第5章.安全及び衛生

第6章.年少者

第6章の2.妊産婦等

第7章.技能者の養成

第8章.災害補償

第9章.就業規則

第10章.寄宿舎

第11章.監督機関

第12章.雑則

第13章.罰則

労働契約と労働法